nRF5340 DKは、nRF5340 SoC用の開発キットで、開発を始めるために必要な全てを1枚の基板に実装しています。
本キットは、様々な無線プロトコルを使った開発に対応しています。高スループット2 Mbps、Advertising Extensions、Long Range等の機能を備えたBluetooth Low Energyに対応しています。Bluetooth Mesh、Thread、Zigbee等のメッシュ プロトコルをBluetooth Low Energyと同時に実行できるため、スマートフォンがメッシュノードのプロビジョニング、コミッショニング、設定、制御を行えます。これはMatterアプリケーションに必須です。また、NFC、ANT、802.15.4、2.4GHzの独自プロトコルにも対応しています。
本キットにはNFCアンテナが付属しており、nRF5340のNFC-Aタグ機能を素早くテストできます。SEGGER J-Linkデバッガを基板上に実装しており、nRF5340 SoCと外部ターゲット両方に書き込みとデバッグが可能です。
ヘッダとエッジコネクタを使用することで、アナログI/O、デジタルI/O、GPIOにすべてアクセスできます。本キットはArduino Uno Rev3ハードウェアと互換性があるため、外付けのデバイスシールドと容易に接続できます。
ユーザープログラム可能な4つのボタンと4つのLEDを実装しており、nRF5340 SoCとの入出力をシンプルにできます。オンボードの外付けメモリは、nRF5340 SoCの96MHz QSPIモジュールに接続されています。
nRF5340 DKは通常USBから給電しますが、1.7~5.0 Vの電源電圧レンジで各種電源を使用できます。USBに加えて外部電源から給電することも可能ですが、現場でのテスト用にCR2032バッテリホルダとLi-Poバッテリコネクタも実装しています。専用の電流計測ピンを使うと、消費電流を計測できます。例えば、NordicのPower Profiler Kit IIが使用可能です。
nRF Connect SDKは、nRF5340 SoC用のソフトウェア開発キットで、nRF5340 DKに対応しています。Bluetooth Low Energy、Thread、Zigbeeアプリケーションのソフトウェア開発に対応しています。Zephyr RTOS、プロトコル スタック、サンプル、ハードウェア ドライバ等を統合しています。
nRF5340 DKのハードウェア レイアウトと回路図は、ダウンロード セクションで提供しています。
nRF5340 DKの製品概要