GPSを使わずにデバイスを追跡する
Appleの「探す」ネットワークは、Bluetooth無線技術を使用して、紛失したデバイスや近くにある持ち物を検出し、iPhone®、iPad®、Mac®、iPod touch®の「探す」アプリ、またはApple Watch®の「持ち物を探す」アプリを使用して、そのおおよその位置を所有者に報告する、数億台のAppleデバイスからなるクラウドソーシング ネットワークです。プロセス全体がエンドツーエンドで暗号化されており匿名であるため、Appleやサードパーティの製造元でさえ、誰もデバイスの位置や情報を表示できません。「探す」ネットワークは、望まない追跡を防ぐ機能も備えています。
Appleの「探す」ネットワーク アクセサリ仕様では、アクセサリ デバイスがiOSデバイスと通信し、所有者が「探す」ネットワークを使用してアクセサリを見つけることができます。「探す」ネットワークは、「探す」機能が有効になっているiOS13およびiPadOS13以降のAppleデバイスと、Catalina以降のmacOSデバイスで構成されています。持ち物の場所は所有者の「探す」アプリに表示されます。さらに、ユーザーのデバイスの場所を特定して保護する、または望まない追跡を防ぐ機能も備えています。例えば、アクセサリでサウンドを再生することができます。「探す」ネットワークは、近くにあるAppleデバイスが拾える信号をBluetooth LEを使ってブロードキャストします。
nRF52832、nRF52833、nRF52840等、Nordicセミコンダクターの複数のnRF52シリーズSoCは「探す」ネットワークをサポートしており、サンプルプロジェクトをnRF Connect SDKで提供しています。これらのSoCを採用することで、製品に「探す」ネットワーク機能を追加できます。
対応製品
「探す」ネットワーク対応デバイスに適したSoC
最新情報
BelkinやChipoloなどの企業は、既に「探す」ネットワーク対応デバイスにNordicの技術を活用しています
Nordic、Appleの「探す」ネットワーク対応ソフトウェア開発キットを発売
Nordicセミコンダクターは本日、Appleの「探す」ネットワーク対応ソフトウェア開発キット(SDK)を発表しました。このSDKを使用すると、NordicのnRF52シリーズSoCの超低消費電力性能を利用してバッテリー性能を最大限活用する、「探す」ネットワーク対応Bluetooth® Low Energy (Bluetooth LE)デバイスを容易に開発できます。 「探す」ネットワーク アクセサリ プログラムは、プライベートでセキュアな「探す」ネットワークをサードパーティのデバイスメーカーに開放し、同サービスを利用した製品を開発できるようにします。これにより、エンドユーザーは「探す」アプリを使用して大事な持ち物を見つけ、追跡することができます。
開発を始めるには
「探す」ネットワーク対応製品の開発を始めるには、nRF Connect SDKのFind My SDKにアクセスする必要があります。アクセスするには、Devzoneで以下の情報を添えてプライベートチケットを発行してください。
有効なMFiライセンスをお持ちであることが必要です。