nRF5340は、Arm® Cortex®-M33プロセッサを2個実装した世界初の無線SoCです。2個の柔軟なプロセッサ、先進の機能セット、最高105 °Cの動作温度の組み合わせにより、LEオーディオ、業務用照明、先進のウェアラブル、その他の複雑なIoTアプリケーションに理想的です。
nRF5340はオールインワンSoCであり、最上級のnRF52®シリーズの機能のスーパーセットを実装しています。消費電流を最小限に抑えながら、Bluetooth® 5.4対応、高速SPI、QSPI、USB、最高105℃の動作温度、より高い性能、大容量のメモリ、高い集積度を実現しています。
アプリケーション プロセッサは性能に対して最適化されており、電圧周波数スケーリングを用いて128 MHzまたは64 MHzで動作できます。1 MBのフラッシュ、512 KBのRAM、FPU(浮動小数点演算装置)、8 KBの2ウェイ アソシアティブ キャッシュ、DSP命令機能を備えています。ネットワーク プロセッサは64 MHzで駆動され、低消費電力と効率性(101 CoreMark/mA)に対して最適化されています。256 KBのフラッシュ、64 KBのRAMを備えています。
nRF5340はセキュリティを次のレベルに引き上げます。信頼できる実行、ルートオブトラスト、セキュアな鍵ストレージというセキュリティ機能を提供します。Arm TrustZoneは、フラッシュ、RAM、周辺モジュール、GPIOに対してセキュアなものとセキュアでないものを分割して実装することで、信頼できる実行を提供します。最先端のArm CryptoCell-312は、ハードウェア アクセラレーテッド暗号機能を提供します。また、鍵管理ユニット(KMU)モジュールとともに、ルートオブトラストとセキュアな鍵ストレージを実装しています。
nRF5340 SoCは様々な無線プロトコルに対応しています。Bluetooth Low Energyに対応しており、Bluetooth方向探知における受信角度(AoA)と放射角度(AoD)の役割を全て果たすことができます。さらに、LE Audio、高スループット2 Mbps、Advertising Extensions、Long Rangeに対応しています。Bluetooth Mesh、Thread、Zigbee等のメッシュ プロトコルをBluetooth Low Energyと同時に実行できるため、スマートフォンでメッシュノードのプロビジョニング、コミッショニング、設定、制御を行えます。NFC、ANT、802.15.4、2.4 GHz独自プロトコルにも対応しています。
nRF Connect SDKはnRF5340 SoC用のソフトウェア開発キットです。Zephyr RTOS、プロトコル スタック、アプリケーション サンプル、ハードウェア ドライバを統合した包括的なソリューションです。
[nRF5340 DK]は、nRF5340 SoC用の開発キットです。開発に必要な全てを1枚の基板に実装しています。
nRF5340の製品概要 [PDF]